マウント・クーサ森林公園

1824年に現在ブリスベーン市がある場所にモレトン・ベイ受刑者植民地が建設される以前、クーサ山周辺にはオーストラリア先住民(アボリジニ)のターバル人が住んでいました。植民地ができた直後から、入植者達はしばしば景色を眺めにクーサ山に登りました。山頂付近が一本のユーカリの巨木だけを残してすっかり伐採されたため、山は「ワン・ツリー・ヒル」の名で呼ばれるようになりました。1873年、クーサ山山腹の森林地帯は鉄道建設資材を供給するための保護林に指定されました。

1880年にはこの一帯が公共公園に指定され、アボリジニの言語で「ハチミツ」を意味する「クタ」から、「マウント・クーサ」と命名されました。1919年にはブリスベン市の管轄下に組み入れられ、1920年には市長ウィリアム・ジョリーの下で公園が拡張されました。

クーサ山近辺では1890年から1950年まで金の探鉱や採鉱が行われてきました。しかし、鉱石の品質は劣悪で、採集された金は少量に過ぎませんでした。第二次世界大戦中は軍基地として、機雷の保管・組み立て工場として使用されました。

野生植物

付近一帯の植生はユーカリの疎林(そりん)であり、リッチモンド・バードウィング・ヴァイン(Pararistolochia praevenosa)等の希少ないし重要な植物種も存在しています。適度な降雨のあと気候が暖かくなるころには、様々なワイルドフラワーが咲き誇ります。

野生動物

マウント・クーサ森林公園はダギラー国立公園に隣接しており、ブリスベーンの懐深くにまで大自然と野生動物を呼び込む回廊となっています。

以下のような野生動物が見られます。

  • オオタカ、タカ、ワシ
  • ミソサザイ、コマドリ等の森林に住む小型鳥類
  • オウム、インコ
  • オーストラリアガマグチヨタカ、フクロウ、モモンガ、ポッサム、ワラビー、小コウモリ
  • 大型のフクロウ

管理

マウント・クーサは以下のような脅威にさらされています。

  • 雑草
  • 火事
  • 害獣
  • オフロードバイクなどの環境に有害な娯楽
  • 違法投棄

これらの脅威から環境を保護するための管理方針が施行されています。火災予防のために公園の一部が立ち入り禁止になっている場合があります。

見どころ

クーサ山展望台

クーサ山展望台は市内からモレトン湾、ストラドブローク島、南に広がる山岳地帯までを一望できる展望台です。日中の眺望はもちろん、夜には宝石をちりばめたような素晴らしい夜景を楽しむことができます。「サミット・レストラン」と「クタ・カフェ」も観光客に人気です。

マウント・クーサ森林公園内のピクニック・エリア

マウント・クーサ森林公園内に9個所のピクニック・エリアが整備されています。J.C.スローター・フォールズとシンプソン・フォールズの2個所では、夜間(7pm~6am)の立ち入りが禁止されています。

雨が降ったあとのマウント・クーサ森林公園は、渓流や滝が増水してことのほか素晴らしい眺めです。滝を観るには、夏の降雨後が一番です。渓流を渡るときには十分ご注意下さい。

各ピクニックエリアはアクセス道や遊歩道のネットワークで結ばれており、自然の中で様々な娯楽が楽しめます。共用道路は乗馬、徒歩、自転車での利用が可能ですので、周囲に気を配り、道を譲り合いましょう。遊歩道は徒歩でのみ利用可能です。

マウンテンバイク専用道路はオフロードバイクのみ利用可能です。

楽しみ方

マウント・クーサ森林公園の楽しみ方はいろいろです。例えばこんなことができます。

·       クーサ山展望台からの素晴らしい眺めを楽しむ

·       ブッシュウォーク

·       乗馬やサイクリング

·       ピクニックやバーベキュー

近くにあるブリスベン植物園プラネタリウムを楽しむ

おすすめの散歩コース

サミット・トラック:1.9km (30分)

J.C.スローター・フォールズからクーサ山展望台(ロータリー付近)までのコースです。
難易度:普通。短い急坂あり。
植生:ユーカリの疎林
見どころ:展望台からの眺め

アボリジナルアート・トレイル:一周1km (30分)

サミット・トラックから分岐する道です。木彫り、ロックペインティング、エッチング、ロックアレンジメント等、現代芸術家の作品を展示しています。この道は、1993年の国際先住民年を記念して設置されました。

難易度:普通~困難
植生:ユーカリの疎林/渓流沿いに若いツタ林
見どころ:降雨後のJ.C.スローター・フォールズとイースト・イサカ・クリーク

シンプソン・フォールズ・トラック:シンプソン・フォールズまでの650m

起点はシンプソン・フォールズ・ピクニックエリアです。晩冬から春にかけては金色のワトルや紫色のホベアが一斉に咲き乱れるワイルドフラワーの名所です。そのままユージェニア・サーキットに足を伸ばすと、2.8kmが加わります。

難易度:普通。全行程上り坂。
植生:ユーカリの疎林
見どころ:降雨後のシンプソン・フォールズとウエスト・イサカ・クリーク

ゴースト・ホール・トラック:0.6km (15分)

ゴースト・ホール・トラックとゴールドマイン・ピクニックエリア周辺では、古い金鉱跡を見ることができます。随所に設置された解説板により、過ぎし日の金鉱掘りたちの苦しい生活ぶりを偲ぶことができます。

難易度:全行程上り坂。
植生:ユーカリの疎林

ハニーイーター・トラック:2.1km (1時間)

起点はクーサ山展望台から375m離れたサー・サミュエル・グリフィス・ドライブ脇にあります。この道をたどって、チャペル・ヒル・エリアに行くことができます。

難易度:短い急坂あり。
植生:ユーカリの疎林
見どころ:ザ・ハット環境センター

Last updated:7 May 2019